古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

時機到来!夏の風物詩のひとつ、川尻漁港のイカ釣り漁。

夏場の魚種は剣先イカ

向津具半島日本海側に位置する川尻漁港。これから夏にむかって始まったイカの一本釣り。漁場は漁港に近い日本海。この漁港には10隻の一本釣り漁を行う漁船があります。夏場は剣先イカ、冬場はブリの一本釣りを行ないます。漁船の規模はほとんどが5t前後の小型です。

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5t未満のイカ釣り漁船

イカの習性を活かした集魚灯による漁法

イカは強い光に引き寄せられて集まってくる習性があります。この習性を利用して夜間に、10kwの発電機を使って強烈な光を海面に放ち、近寄ってきたイカを釣り上げる漁法が行われます。昼間の漁も行われますが、この時は集魚灯は必要ありません。

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船体上部に取り付けられた集魚灯。

こちらは夜のイカ釣り漁の準備をしている漁船の係留場所の映像です。

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イカ釣り船の係留場所。3隻が見えます。

この写真の撮影時間は昼過ぎ。昼のイカ漁に出港する漁船の姿です。

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いざ出港

幻想的な風景画のような海上の漁火

夜のイカ釣り漁がはじまりました。この写真では、24隻が操業しているのが見られます。集魚灯の光に引かれて、これから闇が濃くなるごとに、イカが集まってきます。今はイカが集まるのを待っている時間です。

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集魚灯の光が幻想的な雰囲気を創り出しています。

川尻漁港の夏の風物詩と言えるイカ釣り漁を紹介しました。次回は伝統の鯨漁について取り上げます。