古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

長いブランクを経て、再開しました。初回は『ニューシネマパラダイス』のご紹介。

笑いあり、涙ありの名作「ニューシネマパラダイス

今回は筆者の描いたイラストでこの映画をご紹介します。
公開直後に、東京シネスイッチ銀座で大ヒットしてロングラン上映記録を持つ名画です。すでにご覧になった方は多数だと思います。その方々、筆者の拙いイラストでその時の感動を思い出してください。まだ観ていない方、ぜひご覧ください。感動しますよ。
1989年製作のイタリア・フランス合作映画です。
監督はジュゼッペ・トルナトーレ(どっちだ?)
1990年アカデミー外国語映画賞
1989年カンヌ国際映画祭審査員グランプリ 
二つの大賞を受賞しています。
物語はシシリア島の小さな村の映画館を舞台に、映写技師のアルフレードと少年「トト」の出会いから始まり、このふたりの交流がテーマになって、「トト」の『少年時代、青年時代、映画監督として成功した中年時代』までが描かれています。映画はアルフレードの葬儀のあと、彼が形見に残したフィルムを、トトが感激しながら眺めるシーンで終わります。

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少年「トト」に自分の帽子を被せて、自転車をこぐアルフレード

とにかく愛くるしい少年「トト」。映画の序盤に登場するトトの愛嬌のある笑顔には、誰もが引き込まれます。演じた子役はサルバトーレ・カシオ。映画の成功には、この少年の笑顔が大きく貢献していますね。
それもそのはず、トト役は募集したシシリア島の300人以上の少年の中から、監督自らが彼を抜擢したそうです。納得できる話ですね。

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映画に見入る少年「トト」

やんちゃ坊主ながら愛嬌のあるトトを、とにかく目に入れても痛くないほど可愛がっていたアルフレードですが、彼には亡くなるまでトトに秘密にしていたことがありました。
その秘密を、アルフレードの葬儀の後に知らされたトトは愕然としますが、それが彼自身の映画界での成功につながっていることを理解するシーンがあります。この場面で映画は一本の筋が入った形になり、観る者に一層の感動を与えてくれます。
私の描いた拙いイラストと文章からでも初めてこの映画を観る気持ちになった方のために、これ以上のネタバレはやめておきます。ご覧になった方には、笑いあり、涙あり、恋ありの数々のシーンを思い出していただければ幸いです。

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映写室でのアルフレードとトト

これからも往年の名画を中心に、イラストを投稿したいと思います。よろしくお願いいたします。