古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

俵島。その美しさは見飽きることがない。

向津具半島入り口から12km。そこには絶景が広がる。

向津具半島の最西端にある俵島。前回の記事と同じ写真をもう一度掲載します。俵を積み上げたような形ををしていることから、この名前が付きました。右側に広がるのが日本海。島の後ろが油谷湾の入り口です。とにかく美しい風景です。多くの人に、ぜひ一度見てほしいスポットです。ただ大浦漁港からこの地点までは5km、道幅も狭いところが多く普通車では走りにくい箇所もあります。観光地としての整備が望まれます。

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はるか沖合にみえるのが角島です。

俵島を形成している玄武岩に見られる柱状節理とは

岩肌が柱状に規則正しく並んでいますね。これが柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれるものです。マグマなどの火成岩が固まって岩石になり、これが常温まで冷えていくことで柱のような割れ目ができる現象のことだそうです。固い話を差し置いて、これだけでも美しい風景と言えますよね。

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この現象は島の南面に多く見られます。

満潮、干潮でも島の表情は変わる

次の二枚の写真は潮の満ち干の差の大きさを比べたものです。干潮時には干潟ができて島まで歩いて渡れるほどですが、満潮時には腰まで浸かる深さになります。撮影時間にかなり差があることもありますが、やはり印象が違いますね。

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干潮の俵島

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満潮の俵島

俵島前の磯から南西に約5kmあたりに、角島大橋と角島がはっきりと見えます。

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はるか沖合に角島大橋

4月上旬、付近の磯で海藻の採取をする女性。ワカメを収穫しています。

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海藻を採取する女性。この付近も柱状節理の岸壁が見られます。

この地は美しさの中に雄大さを兼ね備えています。道路状況は良好とは言えませんが、多くの人に一度は見てほしい場所です。