古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

春のお彼岸の頃、油谷湾の水平線に沈む夕日

油谷湾の夕日

向津具半島は、北に日本海 南に油谷湾 のふたつの海に挟まれた格好になっています。荒々しく激しい父なる日本海と、穏やかでゆったりとした母なる油谷湾 そして、その間に育まれた向津具半島。眺める位置を変えればそれぞれに沈んでいく夕日の表情のちがいを楽しめます。海に沈む夕日、山陵に沈む夕日、どちらも美しいものです。その中でも一年に2回、僅か10日間ずつ、油谷湾の水平線に沈む夕日を見られるスポットがあります。その場所は向津具半島の入り口の大川尻地区。ここでしか見られません。それも春と秋の彼岸の10日間ずつのみ。油谷湾の出入口が4kmと狭いため、お日様が1年を通して南北に移動することから、この期間に限って見られる現象です。

春の彼岸の夕日

海面が鏡になり陽の光を反映している光景です。お日様の輝きがきわだって印象深い映像になっています。

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油谷湾の水平線に沈む夕日 3月22日18:25頃撮影

彼岸明け、山陵に沈む夕日

陽の光が淡く広範囲になって、おだやかな雰囲気になっています。

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向津具半島の山陵に沈む夕日 3月30日18:33頃撮影


2枚の写真の違いがお判りでしょうか? 1枚目「彼岸終わり頃の、夕日が水平線に沈むときの海面に反映される光の鮮やかさ」2枚目「 3月末には山陵に掛かっているため、おだやかな色彩」少し趣が違いますね。