天日干しした稲を脱穀。
9月21日に投稿した記事のとおり、向津具半島はコンバインによる稲刈りがピークを迎えていますが、天日干しした稲を脱穀する農家もわずかながらあります。きょうは谷河内の堤(たにごうちのつつみ)付近で、この作業に励む農家をご紹介します。
天日干しした稲を、男性がハーベスターで脱穀している写真です。ハーベスターとは自走式の脱穀機のこと。自走式ですからハゼかけした稲のそばまで機械を移動できますが、脱穀機への導入は手作業で行います。
この農家では、男性が脱穀機を扱い、女性が稲束をセットする役目に当たっていました。脱穀機の足元にキャタピラーが見えますね。これで自走式であることがわかります。
男性一名、女性三名の家族が作業にいそしんでいました。うしろに谷河内の堤が見えます。手前にはハゼかけした稲があります。作業はまだまだこれからです。
こちらは脱穀したあとの、ワラ束。昔はこのワラから、縄、莚(むしろ)、菰(こも)、米俵などを作っていました。この農家は何に使うのでしょうか?
最後に最新鋭のコンバインの稲刈り風景をご紹介します。この機種は三条刈り。刈り取った稲は細断して田んぼにまいていき、モミだけをタンクに取り込んでいきます。脱穀機の作業と比べると、稲作も合理化が進み、労働も格段に軽減されました。それでも昔ながらの手間暇をかけての米づくりに、精を出す農家があることには感謝すべきでしょうね。
向津具地区の稲作農家には、若い後継者が育っています。これからも美味しいお米を食卓に届けてほしいですね。