古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

本州最西北端「川尻岬」は周辺にも、美しい自然が連なる。

灯台付近から眺められる風景は、どの方角を見ても美しい。

まずは前回の記事にて、川尻岬の位置とその風景をご確認ください。 

cocoyatourism.hatenablog.com  その中から、絶景を3点。

地図上に①~③の記号を付けました。すべて灯台から展望台付近までで、眺められる風景です。番号順に写真をご覧ください。

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長門市役所発行の地図を引用しました。

①唐渡口(とうどぐち)

写真中央の入江付近が唐渡口と呼ばれる海岸で、楊貴妃が漂着した場所との伝説があります。ご存知の方も多いと思いますが、向津具半島にある「楊貴妃伝説」の始まりの場所とされています。久津漁港の高台には楊貴妃の墓があります。

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この海岸線まで降りるだけでも、ひと苦労します。

② 大島と角島

画面中央の三角形の島が「大島」
その後ろに、淡く細長い姿を見せるのが「角島」です。画面左の崖の背後には俵島があります。そこまで、入り組んだ海岸線が続きます。やはり美しい風景ばかりです。

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切り立った断崖が多く海岸伝いには、歩けません。

③ 柱観音から立石漁港 

画面中央の海岸沿いに見える、縦形の白い一枚岩が柱観音です。高さ10m以上あります。形状から観音の名が付きました。2枚目の写真にマークしたのが柱観音です。現在この岩場までは、歩道の整備が行き届かず、たどり着くことはできません。 

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後方に見えるのは立石漁港です。

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岩場伝いに歩いて行くこともできません。

点灯したばかりの、川尻岬灯台

7月24日 19:30 点灯しました。日本海を進む船舶が見えます。

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この日は水平線に曇が垂れ込めて、沈みゆく夕陽はよく見えませんでした。

絶好の釣り場として人気の岩場。

展望台の東下の写真です。この日は晴天で凪であったため、穏やかな海面が眺められました。釣り客はすでに引き払った後でした。時化の日は、うねりを伴った大波が押し寄せます。

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ここにも切り立った断崖があります。

灯台への道はこんなにも険しい。

展望台から灯台までは、ほぼ500m。高低差の激しい、険しい道が続きます。

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この写真は前日までに撮影したものです。

川尻岬周辺は、四方のどこを見渡しても、美しい景観に満ち溢れています。