古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

朝日に映える油谷湾で、漁をする小船。

朝日に映える油谷湾での建網漁。

10月2日 午前7時 晴天に恵まれた油谷湾で建網(たてあみ)漁をする小船です。小船が朝日を浴びて、輝いて見えます。この時期によく獲れる魚はカマス。おそらく夫婦で漁をしていると思われます。後ろに見えるのは向津具半島の一番端、油谷島地区です。

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ちょうど網を手繰り寄せる作業中でした。

建網漁とは?

建網漁について説明します。漁網の両端に重りを付けて海底まで垂らして、上部の端を海面に置いた浮きに固定して、いわば海中に縦に広げた網を、その場に固定しておく漁法です。泳いできた魚はそのまま網にかかって動けなくなります。時間をおいて網を引き上げ、魚を取った後は網を海中に戻します。こうして一定の時間をおいてまた次の漁を行います。油谷湾という一年を通じておだやかな日が多い内海に適した漁法と言えます。

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流れの強い海域には向かない漁法です。

この日の油谷湾は天気も良く、海面は凪で、漁をするには最適の日でした。はるか先には角島の北端が見えます。

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文字通り絵になる風景です。。

建網漁は、人手もコストも少なくて済む漁法ですが、ここでも高齢化が進み継続が難しくなっている状況です。油谷湾の風物詩としても残していきたいですね。