古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

伝説

消えていったエンコ伝説。日本が経済成長するとともに。

エンコって何。 まず、先に猿猴(えんこう)について。中国、四国地方に民話として伝わる、カッパの妖怪のことで、全身毛むくじゃらで、ひとを沼や川あるいは海に引きずり込んだとされています。向津具半島では「エンコ」と言います。猿猴のことを、もっと詳し…

キツネに化かされて、走らされた20km!

化かされた人は、向津具半島を走って横断した キツネに化かされて、幻影を見たり、奇行に走らされたという話は日本全国にありますが、向津具半島にもいくつかの伝説が残っています。今回は向津具らしく、川尻のクジラが絡んだお話を紹介します。この地にして…

ここにもあった巨人伝説!見島へ、ひとまたぎ。

向津具半島の巨人伝説 日本中にある巨人伝説。有名なのは「だいだらぼっち」ですが」向津具半島にもこれに似た伝説があります。ただし、この地では巨人と書いて「おおひと」と読みます。場所は川尻岬の近く、地元ではこの付近を、おおひとと呼んでいます。地…

その松の大木は、一夜にして姿を変えた。

向津具半島にある一夜松伝説 向津具半島には神社が三つあります。向津具八幡宮、日吉神社、そして亀山神社です。おもしろいのは八幡宮と亀山神社が一本の道路上にあり、500mの距離を置いて向かい合って鎮座していることです。今回の話題、「一夜松伝説」は…

エンコ伝説は、口裂け女の噂話のように広がった。

油谷角山 (かどやま)に伝わるエンコ伝説 向津具半島を含む、長門市油谷にはいくつものエンコ伝説があります。話の内容はほとんどが、地元にいるエンコを地元民がやっつけるものです。ご当地で起こった事件という設定が、以前はやった「口裂け女の噂」にそ…

少し不気味だけど、おかしさもある、向津具半島の「エンコ」伝説

「エンコ」って何? 中国、四国地方には古くから猿猴(えんこう)と呼ばれる妖怪の伝説がありました。この妖怪の呼び名が、向津具地方ではえんこうから「エンコ」に変わって民話として残りました。名は変わっても、その内容は他の地域と、まったくと言ってい…

向津具半島沖合の手長島。松の木が植えられていた。

植林の歴史は江戸時代に遡る。 向津具半島の入口付近の沖合1kmにある手長島。車で走ると海上にポツリと浮かんでいる感じに見えるので、油谷湾のアクセントになっています。この島は江戸時代から松の木が植えられていたとの記録があったそうです。正確なこ…

久原漁港にある小島。なぜ女郎島と呼ばれたか?

女郎島にはふたつの伝説が 向津具半島の入り口から2km、この地にある久原漁港の今から60数年前の貴重な写真です。 久原漁港の詳細に関しては以下の記事を読んでくださいね。 cocoyatourism.hatenablog.com 漁港入り口にあるのが、女郎島。現在の姿と比べる…