昔の農作業の貴重な写真を、追加発見しました。
前回の記事には2枚の農作業のイラストを挿入しましたが、その作業の実写版を入手しました。改めて、昔の米作りが大変だったのが、理解できる写真です。まずは前回の記事をご覧ください。
唐鋤(からすき)を牛にひかせて、田んぼのすき起こし。
これは向津具半島での、田んぼのすき起こしの写真です。映像がすべてを説明してくれます。昭和30年代(1960年頃)までは、動力式の耕運機などなかった時代です、この 方法に頼るしかなかったのです。
棚田には、幅の狭い部分もかなり多い。
向津具半島には棚田が多いため、田植え機の普及は、他の地域と比べてすこし遅れました。左側の田んぼの狭さがわかりますね。田植え機を引き込むだけで一苦労しそうです。3人の女性が、「田植え定規」を使っています。まだ植え付けられていない部分に、黒い点々のように見えるのは、「苗のたば」です。片手に無理なく持てるような大きさにした「たば」を、先に田んぼに投げ込んでおくことで、作業の効率を高めるためになされた、事前の作業の結果です。
現代の田植えは、農機具、農業技術の発達により重労働からは、かなり解放されました。先人たちから続く、絶え間ない技術革新の成果だと言えますね。