古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

向津具半島お隣の、立石漁港を紹介します。

立石漁港はどこにあるの?

地図を見ればすぐにわかります。向津具半島の北端、川尻岬から南東へ約8km。ここが立石漁港。
また1km余り東には、元乃隅神社があります。
今では観光スポットとしての立石漁港の知名度は、この神社には遥かにおよびませんが、景観のすばらしさは勝るとも劣らないものです。その美しい風景をご堪能下さい。

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出典は国土地理院

https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

参考までに川尻岬から見た、立石漁港の写真も掲載しました。

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写真では見えませんが、左奥に元乃隅神社があります。

立石漁港。ここにも絶景が!

まずは、漁港うしろの高台から眺めた景色です。正面に川尻漁港、右に川尻岬が見えます。これだけでも美しい風景です。立石(たていし)の地名は沖の島の形から付けられたものです。

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立石漁港を高台から見た写真です。

海側の島が「沖の島」、陸側の島を「地の島」と言います。
「地の島」の頂上に立石観音が祀られています。

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頂上に祠が見えますね。

立石観音の参道入り口です。最初から急勾配の石段が始まります。

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観音様への登山口です。

案内板に、立石観音の詳細が記述されています。筆者の余計な説明など、不必要な内容です。

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学術的にも貴重なものだとわかりますね。。

 途中の石段はさらに急勾配で、一段当たりの幅も狭いものになっています。

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少し転落の恐怖感さえある石段です。

たどり着きました。頂上の観音様の祠です。傍には五重塔が備えられています。

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一輪挿しの花が手向けられています。

頂上から東を望むと、元乃隅神社のある岩場が見えます。
ここから1.6kmの距離があります。

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のどかな漁港の風景です。

立石観音の後ろに、沈みゆく夕陽。まさに絶景です。

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夕陽を背にしたふたつの島。

立石漁港の外側に出て、東に向かって撮影しました。前の写真とは島が入れ替わります。こちらも美しい風景です。

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反対側からの眺めも、絵になりますね。

「地の島」の岩場から川尻岬を望んだ一枚です。
際立った構図の絵画のようになりました。

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葛飾北斎の浮世絵を連想させられますね」。

最後に漁港内の写真を一枚。イカ釣り船が停泊しています。
イカ釣り漁を行う船は、現在10隻足らず。かつての賑わいはありませんが、漁業者には伝統の漁を、いつまでも継続してと願わずにはいられません。

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船の上部、横に渡した竿に、集魚灯が連なっています。

観光スポットとしては、かなり以前から紹介されていた、名勝と言っても良い場所です。もっともっと知名度が上がることを期待したいものです。