古狐は最果てに居り候

日本の山口県長門市油谷にある向津具産直市「ここや」です。向津具と書いて「むかつく」と読みます。この地は本州の西北端にあり、美しい自然と古代からの伝説が溢れる見どころ満載の場所です。「ここや」は地元の農産物や海産物を販売しながら、向津具の観光案内も行っています。

自然と人為が調和した久原漁港。織り成す風景は、美しく感動的

久原漁港はどこにあるの?

前回に続き久原漁港を紹介するため、もう一度向津具半島の地図を掲載します。漁港から油谷湾のほぼ中央に手長島、そして対岸は伊上(いがみ)と呼ばれる地域ですが、この地にホテル楊貴館があります。漁港からこのホテルまでの眺めが大変美しいのです。

 

 

久原漁港から対岸までの眺め

久原漁港の岸壁から対岸の伊上付近を望むと、漁港入り口付近に小島、湾のほぼ中央に手長島、そして対岸にホテル楊貴館がみえます。ちょうどこの日は海面が凪(なぎ)であったため実に美しい風景になりました。手前の小島は防波堤に連なるただの岩場に見えますが、防波堤が築かれる60数年前まではちゃんとした島で当時は堂々とした姿を見せていました。

f:id:cocoyatourism:20210415175844j:plain

久原漁港岸壁からの眺め。左手前に小島、右側に手長島、中央にホテル楊貴館が見えます。

漁港の入り口にある小島について

この島は元々は女郎島(じょろうじま)と言い、それなりの伝説もあるようですが不確実なものであり、現代にはふさわしくない言葉であるため、今では地元の人たちは小島と呼んでいます。今から60年以上前までは島の頂上に松の木があり、島自体ももっと大きく美しい姿を見せていましたが、風化により島自体が崩れ、松の木も枯れてしまいました。当時を知っている者には少し寂しい思いがあります。

f:id:cocoyatourism:20210413205541j:plain

漁港の岸壁から見た小島の姿

漁港西側の防波堤には釣り客が訪れ週末には賑わいがあります。

漁港には東側と西側に防波堤があり、西側の防波堤から対岸を見ると手長島と楊貴館が連なって見えます。のどかな風景ですね。釣り客の左側が漁港入り口で、(東西の防波堤の間になります)当日は漁船が帰港する姿が見られました。

f:id:cocoyatourism:20210415182040j:plain

撮影当日はウイークデーでしたが、2人の男性が釣りを楽しんでいました。

久原漁港に帰港する漁船と小島

小島が、東側の防波堤の一部になって陸続きになっているのがわかる映像を、と思っていたところへ、漁船が帰港しました。今日の漁はどうだったかな?漁船の真後ろが小島です。撮影位置が西側の防波堤だったため、小さい岩場に見えますが陸続きになっている東側の岸壁から眺めると最初の2枚の写真のように威厳のある姿を見せてくれます。

f:id:cocoyatourism:20210415182743j:plain

久原漁港に帰港する漁船、そして真後ろに小島が見えます。

久原漁港という小さな漁港でも、これだけの見どころがあります。次回は漁港をすこし離れてこの地に秘められた場所をご案内します。