2021-01-01から1年間の記事一覧
お題「我が家の本棚」 文庫本と新書がほとんどです。 片田舎の独居老人です。若い頃から時代小説は、よく読んでいました。そして、30代の後半から吉川英治の長編小説の、虜になりました。宮本武蔵、三国志、私本太平記 (いずれも講談社文庫、全8巻)を読破…
連絡船が、一番大事な 交通機関だった。 今から40年ほど前までは、「大浦、久津港」から対岸の粟野まで、油谷湾を縦断する航路で「渡海船(とかいせん)」が運行されていました(とかいせんとは向津具での連絡船の呼び方)。向津具半島西部の人々には、山陰…
それは、足踏み式縄ない機。 大正時代末期(1925年頃)まで、農家ではわら縄を、自分自身の手作業で作っていました。縄をなう、と簡単に言いますが、芯になる稲わらにヨリをかけながら、縄をなう作業は熟練を要するもので、そのうえ均一な製品を素早く作るの…
ガーデニングは順調に進んでいます。 ガーデニングについて投稿し始めて、今回が3回目になります。今日は苗の定植を行いました。まだ防草シートの一角だけですが、順調に作業できました。左からミニバラ3列、ゼラニウム2列を定植しましたが、ヒマワリは一年…
大浦水上飛行機基地の場所は? 向津具半島にある大浦漁港の西端から、さらに800m西に行ったところに、太平洋戦争末期に造られた、「水上飛行機基地」の跡があります。 当時を知る男性の談話。 現在85歳で、大浦漁港から3km東の地区に住む、男性の話です。…
ガーデニングの準備は整った。 先日投稿の記事に、ここに100万円があれば苗木と球根を買い付けると書きましたが、今回はその続編です。写真のとおり、縦横3m四方の少し傾斜した土地に、防草シートを貼っています。ミニバラをほんの少し、定植していますが、…
かまってを庭先でされてはね。 片田舎に住む独居老人です。我が家の愛猫は、メスのクロネコ。おとなしくて人懐っこいのはいいのですが?一つ悩みの種があります。私が庭先で農作業をしている時でも、かまってのポーズをとること。築後40年を過ぎた家の庭先で…
今週のお題「100万円あったら」 片田舎に住む独居老人です。数年前まで切花栽培をやっていました。すでに荒れ始めた農地を見るたびに、心を痛めていました。今年の春先に、せめて自宅周りの畑だけでもきれいにしよう、と思い立ちガーデニングに取り掛かりま…
蓑笠(みのかさ)姿の貴重な写真 戦前(1940年)ごろまで、日本の農民は、労働のほとんどを人力で行っていました。雨よけの衣類などはなく、すべて手作りの、蓑(みの)笠(かさ)などを身に付けて農作業をしました。蓑はワラやカヤ製、笠は竹ひごを編んだも…
ふたつの日吉神社の所在地は? ふたつの神社が、同じ町内にあると言っても、市町村合併の前の油谷(ゆや)町でのことです。 現在の所在地名は①長門市油谷向津具(ゆやむかつく)と、②油谷角山(ゆやかどやま)【向津具半島の東隣】となっています。位置は地図…
エンコって何。 まず、先に猿猴(えんこう)について。中国、四国地方に民話として伝わる、カッパの妖怪のことで、全身毛むくじゃらで、ひとを沼や川あるいは海に引きずり込んだとされています。向津具半島では「エンコ」と言います。猿猴のことを、もっと詳し…
昨日、スマホを操作していると、洗面所で大きな物音が発生。あわてて見に行くと愛猫がネズミを捕まえようとしているところ。運よく?スマホを握っていたのであわててシャッターを押しました。画像は不鮮明ですが、かえってこのくらのほうがいいかな?スプレ…
片田舎に住む、独居老人です。昨年10月、我が家に黒いメス猫がやってきました。赤い首輪がついています。迷い猫だとわかったので、飼い主が見つかるまでと思って飼っていました。ところが、今日までの8ヶ月間我が家に居着いてしまい、私の大事なパートナーに…
化かされた人は、向津具半島を走って横断した キツネに化かされて、幻影を見たり、奇行に走らされたという話は日本全国にありますが、向津具半島にもいくつかの伝説が残っています。今回は向津具らしく、川尻のクジラが絡んだお話を紹介します。この地にして…
向津具半島の巨人伝説 日本中にある巨人伝説。有名なのは「だいだらぼっち」ですが」向津具半島にもこれに似た伝説があります。ただし、この地では巨人と書いて「おおひと」と読みます。場所は川尻岬の近く、地元ではこの付近を、おおひとと呼んでいます。地…
幕末の向津具半島には国境警備隊があった! 幕末に黒船が来航し、日本中が騒然としていた時、長州藩(山口県)では武士だけでなく、百姓、町人も国境警備に当たりました。地図で見る通り、国境に近い本州の西北端に位置する向津具半島の泊(とまり)台場には…
向津具半島にある一夜松伝説 向津具半島には神社が三つあります。向津具八幡宮、日吉神社、そして亀山神社です。おもしろいのは八幡宮と亀山神社が一本の道路上にあり、500mの距離を置いて向かい合って鎮座していることです。今回の話題、「一夜松伝説」は…
今週のお題「雨の日の過ごし方」 片田舎に住む独居老人です。梅雨入り後は畑やあぜ道の雑草がグングン伸びていきます。晴れた日に草刈りをしても、一週間もすればほとんど元の木阿弥状態。雨の日は農機具の手入れや、あばら家の補修、などを行います。作業中…
魚種はマッコウクジラ。 向津具半島で唯一、日本海に面した川尻漁港。この漁港の最大の特徴は、捕鯨がおこなわれていたこと。その歴史は古く江戸時代、元禄11年(1699年)に始まり、明治42年(1910年)まで続けられたと記録書にあります。また捕獲されたのは…
夏場の魚種は剣先イカ 向津具半島の日本海側に位置する川尻漁港。これから夏にむかって始まったイカの一本釣り。漁場は漁港に近い日本海。この漁港には10隻の一本釣り漁を行う漁船があります。夏場は剣先イカ、冬場はブリの一本釣りを行ないます。漁船の規模…
向津具半島には四つの漁港がありますが、久原、久津、大浦の三漁港が油谷湾内にあるのに対して、この川尻漁港は日本海に面した位置にあります。 まずは現在の、防波堤が完備された漁港の航空写真をご覧ください。防波堤が南北に伸びて、日本海の荒波を防ぐよ…
油谷角山 (かどやま)に伝わるエンコ伝説 向津具半島を含む、長門市油谷にはいくつものエンコ伝説があります。話の内容はほとんどが、地元にいるエンコを地元民がやっつけるものです。ご当地で起こった事件という設定が、以前はやった「口裂け女の噂」にそ…
「エンコ」って何? 中国、四国地方には古くから猿猴(えんこう)と呼ばれる妖怪の伝説がありました。この妖怪の呼び名が、向津具地方ではえんこうから「エンコ」に変わって民話として残りました。名は変わっても、その内容は他の地域と、まったくと言ってい…
植林の歴史は江戸時代に遡る。 向津具半島の入口付近の沖合1kmにある手長島。車で走ると海上にポツリと浮かんでいる感じに見えるので、油谷湾のアクセントになっています。この島は江戸時代から松の木が植えられていたとの記録があったそうです。正確なこ…
女郎島にはふたつの伝説が 向津具半島の入り口から2km、この地にある久原漁港の今から60数年前の貴重な写真です。 久原漁港の詳細に関しては以下の記事を読んでくださいね。 cocoyatourism.hatenablog.com 漁港入り口にあるのが、女郎島。現在の姿と比べる…
向津具半島入り口から12km。そこには絶景が広がる。 向津具半島の最西端にある俵島。前回の記事と同じ写真をもう一度掲載します。俵を積み上げたような形ををしていることから、この名前が付きました。右側に広がるのが日本海。島の後ろが油谷湾の入り口で…
大浦漁港の先は油谷島地区 向津具半島の端っこはさらに半島が連なった形になっています。この地域は昔から「油谷島」と呼ばれ本州と陸続きで、島ではないのにこの名前がついています。車で半島内を一周しても8kmの広さしかありませんが、ちゃんとした地域…
向津具八幡宮は300年以上の歴史を持つ 向津具(むかつく)半島には、大浦漁港にも劣らない長い歴史を持つ八幡宮があります。それを証明する資料は残念ながら消失してしまいましたが、300年以上の歴史を持つことは確かなようです。八幡宮は、五穀豊穣を祈願す…
言い伝えによれば平安時代には存在していた 前回の記事では、海女漁は西暦1096年から本格的に取り組まれたように書きました。その後、文治元年(1185年)には壇の浦の合戦で入水された、安徳天皇のご遺体捜索を命ぜられて、活躍したとの言い伝えもあるようで…
大浦漁港の漁業者の数は? 漁業者及び船舶数を一覧表にしました。まずはご覧ください。 山口県漁協大浦支店の協力を得て作成した表 沖建網漁船、はえ縄漁船について 沖建網漁とは、一般的に言う刺し網を漁船が牽引して行なう漁法です。またはえ縄漁は漁船が…